先日の講演会には大変多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。本日もご質問にお答えしていきます。出来るだけ一つ一つのご質問に沿ってお答え出来るように一日に少しずつの回答をしていきます。ご質問から読み取れる情報の中で状況を想像しながら私自身の考えでお答えします。最も大切な個別性の部分については、少ない情報の中で反映させることが難しいので、あくまで参考程度になるとは思いますが少しでもお役にたてれば幸いです。(個別での相談やセミナー等をご希望の方は、ご予約のご連絡をいただければと思います。有料にはなりますがしっかりお時間をお取りし、対応させていただきます。)

 

【質問】

友人の娘さんが多分にHSC の特性があり、日常生活に支障はないけれど、友達関係の中で支配的な友人に悩まされているので、大人としてどう支えていければいいのかを知りたい。

【回答】

支配的な人は支配されやすい人を無意識に選んで一緒にいようとします。HSC、HSP は支配的な人に選ばれ無意識に尽くしてしまう傾向があります。周囲の大人としてできることは、できるだけ高い自己肯定感を持たせるサポートです。支配的な人は相手に対して、あなたはいかにダメな人間で、いかに自分といることにメリットがあるか、をじわじわと言い聞かせて支配していきます。その時に支えとなるのは小さい頃からかけてもらってきた自信につながる言葉です。私はそんなにダメな人間ではないはずだ。このように思えるかどうかで支配されそうになった時に、勇気ある対応ができるかどうかが決まってきます。また、苦しい時には色んな人に助けてもらうことが必要で、勇気を持って相談する、ことを大人が手本となり実践していくことが大切です。

そうは言っても、すぐにどうにかしてあげたい場合もあることでしょう。そういう時は、相手の希望と自分の希望の中間におさめることが妥当であることを一緒に確認する作業をします。支配的な、という言葉の通り、その人は自分の思い通りにしようとするわけです。しかしながらどれほど努力しても相手の希望に100%添うことは今後も難しいことですし、その必要もありません。自分の志を果たすために生きていくには、自分の軸が何より大切になります。HSC は相手の気持ちに飲まれやすく、強くコントロールされるほど境界線を失い、相手の望むことは自分の気持ちなのではないかと思えてきてしまうことさえあります。

相手と自分の希望の間を探ることは色んな場面で役に立ちます。

同時に、最前は何?最悪は何?と考えた時、現実にはその間の結果になることがほとんどです。自分の考えが偏っているかもしれないと思った時には両極端の結果の間のどの辺りに位置しているか考えてみることと、実際の結果はどうだったのかをよく覚えておくようにすることを習慣にすると良いでしょう。

☆ご質問ありがとうございました。その他のご質問の回答は次回に続きます。

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