先日の講演会には大変多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。本日もご質問にお答えしていきます。出来るだけ一つ一つのご質問に沿ってお答え出来るように一日に少しずつの回答をしていきます。ご質問から読み取れる情報の中で状況を想像しながら私自身の考えでお答えします。最も大切な個別性の部分については、少ない情報の中で反映させることが難しいので、あくまで参考程度になるとは思いますが少しでもお役にたてれば幸いです。(個別での相談やセミナー等をご希望の方は、ご予約のご連絡をいただければと思います。有料にはなりますがしっかりお時間をお取りし、対応させていただきます。)

 

【質問】

発達障害との違いをもっと知りたいです。

【回答】

一番は個別でのお話をさせていただくのが良いかと思いますが、ここでは外枠の部分のお話をさせていただきます。

まず端的には、人口のうち、1/5がHSPであり、残りの4/5は非HSPであるという研究結果が得られたというものです。性別や星座や血液型にかかわらず発達障害を持つ可能性があるのと同じで、HSCだから発達障害ではない、というものではないことが前提です。

その上で、発達障害と診断されている子どもたちの中には、HSCではあるが発達障害ではない、ということがあるだろうとHSCの研究を知る一部の精神科医が言っているのは事実です。

(そこでまず肝心なことは、その子どもにとって適したサポートがなされているかどうかです。発達障害であってもなくても、HSCであってもなくても、この子がどんな子どもなのかを見極める目さえ周囲の大人が持っていれば、どの子も存分に育ちます。

どのような状況であっても慌てないでお子さんをよく見守りましょう。どんな診断がついてもつかなくても、目の前にいるお子さんが答えなのです。診断に一喜一憂する気持ちはあるかもしれませんが、お子さんが診断によってガラリと変わることはあり得ません。お子さんは今までと何の変わりもないいつものお子さんです。

ご両親はお子さんが生まれてから今まで、喜びや苦労を味わいながら一緒に過ごしてきたはずです。それ以上に確かな我が子の情報はありませんので。)

どんなところで注意が必要になるかというと、療育などのトレーニングがどうも向いていないぞ、というのが挙げられます。HSCの場合、発達障害を持っていたとしてもその気質上、訓練といえるようなものが合わない場合が多いようです。療育に行くたびに自信や元気をなくしているのであれば本末転倒ですので、一旦お休みしてみたり方法を変えてみるなど検討することをお勧めします。

 

☆ご質問ありがとうございました。その他のご質問の回答は次回に続きます。

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