先日の講演会には大変多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。本日もご質問にお答えしていきます。出来るだけ一つ一つのご質問に沿ってお答え出来るように一日に少しずつの回答をしていきます。ご質問から読み取れる情報の中で状況を想像しながら私自身の考えでお答えします。最も大切な個別性の部分については、少ない情報の中で反映させることが難しいので、あくまで参考程度になるとは思いますが少しでもお役にたてれば幸いです。(個別での相談やセミナー等をご希望の方は、ご予約のご連絡をいただければと思います。有料にはなりますがしっかりお時間をお取りし、対応させていただきます。)

 

【質問】

HSCの特性のある子どもで発達障害をあわせもつことはあるのでしょうか。

【回答】

HSCの特性を発達障害と間違われて診断されているケースは少なくないのではないかと言われています。

そのこととは別に、合わせ持つということはあるでしょう。HSCが発達障害を持つ場合はどちらの特性が強く出るかによって、様々な状態があり得ます。私が実際に感じることとして、発達障害を持っていても、人の気持ちがわからないどころか、人の気持ちに非常に敏感な子どももいます。その場合は人(特にお母さん)に迷惑をかけていることに対してひといちばい罪悪感を持って苦しんでいることが多いように感じます。療育の本や育児書の通りにしようとせず、その子どもの様子や気持ちをよく汲み取ってサポートしていくことが大切です。

 

【質問】HSCの特性のある子どもが虐待など愛着形成が十分でない環境で育つ場合、HSCでない子どもに比べてリスクが大きくなることはありますか。

【回答】

はい。HSCにはポジティブな経験もネガティブな経験もどちらも大きな影響を与えます。虐待される経験をすればより深く傷つきます。そのような経験がある場合は一人で抱えこませず、何度でもつらかった気持ちに寄り添う姿勢が大切です。「そんなこと大したことではない」「誰でもそれくらいのことは我慢している」などの言葉はなんの励ましにもなりません。HSCには、安心できてもう少しチャレンジしてみたくなるような環境が適しています。

 

☆ご質問ありがとうございました。その他のご質問の回答は次回に続きます。

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