先日の講演会には大変多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。本日からお約束通りご質問にお答えしていきます。出来るだけ一つ一つのご質問に沿ってお答え出来るように一日に少しずつの回答をしていきます。ご質問から読み取れる情報の中で状況を想像しながら私自身の考えでお答えします。最も大切な個別性の部分については、少ない情報の中で反映させることが難しいので、あくまで参考程度になるとは思いますが少しでもお役にたてれば幸いです。(個別での相談やセミナー等をご希望の方は、ご予約のご連絡をいただければと思います。有料にはなりますがしっかりお時間をお取りし、対応させていただきます。)
【質問】
・環境を調整することが大切とも思えますが、本人が練習したり、考え方を変えたりすることで、生きやすくなる方法はないのでしょうか。
・大きな失敗や人生のつまずきから立ち直る方法は?
【答えの key word】
・ヘルプシーキング
・その中間は?を考える癖をつける
・成功したこと、役に立てたことをきちんとカウントする
【解説】
ヘルプシーキングについて。講演の中でもふれましたが、助けを求めることができるスキル、というのがとても重要になってきます。最後まで1人でやることが求められる場面もあるでしょうが、苦手なことを人に助けてもらうことも同じくらい大切なことです。HSPやHSCは、 人に助けてもらうことが苦手なことが多いです。1人で抱え込むのではなく助けてもらうことも大切なことだよと教えながら、具体的にどういう言い方をすると助けてもらえるのかなと一緒に考えていけるといいと思います。
その中間は?について。HSP、HSCは最悪なパターンを考えるのが得意です。ですが現実には最悪のパターンと最高のパターンの間のことが起こることがほとんどです。そして、その中間、というwordは相手の欲求と自分の欲求の間を取るとちょうどいいという意味でも使えるkey wordです。その中間は?を考える癖をつけるようにすることが自分を追い詰めないようにすることの助けになります。
上の2つとも関係しますが、HSPやHSCにとって、大きな失敗はとても大きな後悔となるかもしれません。そこから立ち直る方法の一つは、今まで成功したことや人の役に立てたことそれを一つ一つ思い出し、きちんとカウントすることです。失敗で誰かに迷惑をかけてしまったり、とても恥ずかしく情けなく思い落ち込んでいるかもしれませんが、よく考えてみれば今まで人のためにたくさん貢献してきたのではないでしょうか。そう思えない時には信頼できる人に確認してみるのもいいでしょう。失敗をしない人はいないのです。あなたの尊敬する人も大きな失敗をしたことだってあるはずです。失敗は苦しいけれど人生において貴重な経験ともいえます。もしあなたの失敗でそれを責めるような周囲の人がいたのなら、本当はどんな反応をして欲しかったのか考え、今度誰かが失敗した時にあなたはそれを実行できる人でいられればいいのです。負の連鎖を断ち切る存在でいようと意識すると、あなたや周囲にプラスの変化が起こります。
☆素敵なご質問ありがとうございました。少しでもヒントになれば幸いです。
次回もご質問にお答えしていきます。