不登校の子どもたちの間では、学校に行きたいのに行けない、というのはよくあることです。
よくあるというのは正確には、そう表現せざるを得ない、ということでもあります。
そして、それが嘘なのかというと、嘘ではなく本当のことなのです。
「学校は行かなければいけないものだ。」
「学校に行ってほしいと親は願っている。その期待に応えたい。」
「学校に行ければすべてが解決する。」
子どもたちはそう思っています。
だから学校に「行きたい」のです。
でも「行けない」のです。
時には体が動かず、時には涙が出て、時にはおなかをこわし・・・
行けないのです。
「今は本当に無理なんだな。行けないんだな。」
と親が純粋にそう思えたとき、少しずつ物事が前へ進みだします。
学校に行けなくなったとき、「この子のどこが悪いのか。」を考えるのはお勧めできません。悪いところ探しはやめましょう。
今、行くのは無理なんだな、まずはそこからすべてが始まります。目の前にいる子どもに目を向けるのが一番大切です。子どもは必死に考えています。子どもにとって、学校に行かないことは言うまでもなく大変なことなのです。
不登校について検索したり、本を読み漁っても、情報がなだれ込んで返ってわが子を見失ってしまうことも少なくありません。
しっかりとわが子に目を向けるのが先です。子どもを信じ、子どもの人生は子ども自身のものであることを自分の中で確認してください。そこに時間をかけてください。
気持ちを整理するために支えてもらえるような相談先をみつけることも大切です。
多くの情報を参考にするのは、「どういう風に子どもをサポートできるかな。」そういう気持ちになってからで十分です。そのアドバイスが自分の子に合うのか合わないのかを判断できることが大切です。
ペガサスに通う子どもたちも、ここに通うことになるまでにはそれぞれの経緯があり、そして今、お昼を持って勉強に来ています。
ここに通った期間をこの子たちはどんな風に振り返るのかな。と思いながら、そして、必ず将来に向けての力になる期間になるはずと信じ、今日も教室を開いています。
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