プロフィール
・NPO法人千葉こども家庭支援センター理事長
・公認心理師
・チャイルドコーチングアドバイザー
・保護司
・元厚生労働技官(元国立病院機構下総精神医療センター看護師)
・千葉市養護教育センター非常勤職員(スクールメディカルコーディネーター)
・高校生、大学生の3児の母
あいさつ
はじめまして。ペガサス代表の杉本景子と申します。
みなさんはお子さんの将来にどんなことをお望みでしょうか。自立していることですか?他人に迷惑をかけないことですか?
子育ての相談をお受けしている中で このような答えをする方が 珍しくありません。
悩みをかかえているお母様お父様の多くは追い詰められた気持ちで、緊張感の中で子育てをしていらっしゃいます。
20年後のお子さんの姿を想像してください。お子さんはどんな表情をしていますか?
私はこう思うのです。
大人になった我が子が いきいきと輝いて生きていることが 親の一番望むことなのではないかと。
どんな仕事をしていてどんな趣味を持っているのかはお子さん自身が決めていることが大事なことだと思うのです。
ペガサスでは お子さんが主体であることを大切にします。
お子さんがなにかにつまづいていればお子さんの気持ちになって丁寧に接していきます。
以前こんなことがありました。
幼稚園年長さんのTくん、それまでは本を読むのも外遊びも大好きでいきいきとしていました。ところが入学準備で慌ただしい時期になってくるとみんなから遅れてしまうことが増えてきました。そのうえお友だちに優しかったTくんが乱暴になったというのです。お母さんがなにかいうとプイッとしてしまうことも出てきました。心配になったお母さんが相談にいらっしゃいました。
お話をよくうかがうと、もともと不器用なところがあるTくんに心配事がたくさんあるお母さんは、毎日のようにこう言っていたそうです。「もうすぐ小学生になるのにこんなこともできないとみんなに迷惑をかけてしまうし、先生におこられるわよ。」
お母さんと私がお話ししていると逃げ出したい様子のTくん。
その様子を見て、とっても責任感の強いお母さん想いの優しい子だと感じました。
入学を一番不安に思っているのはTくん本人です。
ですが優しいTくんにはもっといやなことがありました。それは大好きなお母さんに心配をかけていることです。
「Tくん、お母さんに心配かけてイヤなのね?」
そう声をかけるとTくんの目から大粒の涙がこぼれました。
Tくんの、ホントはできるようになりたい気持ちを知ったお母さんは迷いが消え、苦手なことを一緒に練習すると決めて帰っていきました。
それからはTくんの頑張りたい気持ちや、できるようになりたい気持ちを、お母さんや先生が支えるようになりました。
Tくんは自分の意思で決めているのでいきいきしています。目標を持って頑張っています。
「迷惑をかけるからちゃんとしなさい。」と言われていたら、Tくんは全く違う気持ちで生活していたでしょう。
このように、お子さんが主体であることこそが、いきいきと輝くために必要なことと考えます。
それを支えていくのが私達大人の役目なのではないでしょうか。
子育てはどんなに有能な方でも一人ではできません。私たちも一緒にお子さんを応援していきたいと思っています。
お会いできる日を楽しみにしています。
NPO法人千葉こども家庭支援センター理事長
ペガサス 代表 杉本 景子
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